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M.C.エッシャー
横浜で開催中のエッシャー展に行ってきました。
エッシャーというとだまし絵で有名ですが、今回の展示はそこに至るまでのエッシャーがたっぷり紹介されていてとても見応えのあるものでした。

版画でしか表現できない世界を追求し続けていたエッシャーのスタートは木版画でした。
でもそこにあったのは木版画と言われて目に浮かぶようなものではありません。
想像を絶する数の緻密な線で構成された絵画のような版画でした。
1枚の版木の中で黒と白だけとはいえ、階調がいくつもに分かれそこに単調な印象は全くありません。
どうしたって思いつかないような表現がいくつも見られました。
色の限られた金属を扱っていて表現の幅が限られる気がしていましたが、大いに反省しました。

版木も展示してあり、その線の正確なこと、細かいこと、多いこと!
実際に彫っているエッシャーの映像も流れていたのですが、どこにでもあるような彫刻刀で簡単そうに彫っていました。
正確な線で、正確な描写で描かれるからこそあの実際は成り立たないおかしな世界が現実にある風景かのように見えて、より面白くなるのでしょうね。

興味深かったのは、その数学的・結晶学的な構図から美術評論家より数学者や科学者に支持されたエッシャーだったのに、中学程度の数学から大の苦手だったこと。
ではどうするのかというと、方眼紙ひとつで作り上げるそうです。
相当に几帳面な性格でないと桝目を数えてあれほどの正確な図を作り上げられないと思うけど、数学が苦手だったからこそある意味現実的な数学では表せない世界を描けたのかな?
やはりエッシャー以外には為し得なかった世界の芸術だったんでしょうね。
by old_tonew | 2009-11-09 15:50
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